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不動産を売却するとき知っておきたい「按分」について

佐佐木省吾

不動産を売却するとき知っておきたい「按分」について

「按分」という言葉は、基準になる数量に比例した割合で分けること、つまり比例配分という意味を持ちます。
不動産を売却するとき、この「按分」を知ることが大切です。
不動産の売却における「按分」はどのような意味なのか、方法や注意点について、解説します。

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不動産の売却における「按分」とは

不動産を売却するとき、提示するのは土地と建物をひとまとめにした金額です。

その土地と建物、それぞれの金額を決めることを「按分」といいます。
「按分」は、消費税を計算するときに必要です。
消費税は土地にはかかりませんが、建物は消費されるものとみなし課税されるため、建物の価格をいくらにするのかはっきりとさせなければなりません。

不動産の売却のとき、按分する方法とは

按分する方法として、以下の4つが挙げられます。

●売買をおこなう当事者同士で決める
●売買を行ったときの時価を元におこなう
●売却をしたときの固定資産税評価額を元におこなう
●不動産鑑定士の評価額に基づく


不動産における按分には、決められた基準値や計算方法はありません。
そのため、当人同士の話し合いで決めても良いことになっています。
なかでも固定資産税評価額あるいは不動産鑑定士の評価額を元に按分する方法が、お互い納得できる方法としてよく選ばれています。

不動産の売却において按分するときの注意点とは

按分するとき、気を付けるべきことは2つあります。

●その按分する方法はお互いが納得できるか
●誰が見ても道理に合っているか


この2つの注意点について解説します。

お互いが納得できる方法を選ぶわけ

按分の仕方で消費税が大きく変わってきます。
建物だけに消費税がかかりますので、建物の比率を上げると消費税が高くなり不動産を売るほうは納める税金が多くなります。
反対に、買うほうにとっては支払った消費税は控除されますので、建物の比率が高いほうが多くの還付金を受け取ることができます。
このように、不動産を売るほうと買うほうでは有利になるポイントが異なりますので、トラブルを回避するためにもお互い納得できる方法を選びましょう。

誰が見ても道理に合うように按分するわけ

按分は、方法によってはどちらか一方だけが有利にすることも可能です。
売る人と買う人では有利になるポイントが異なりますので、どちらかが有利になれば、もう一方の人は不利益を被ります。
お互いの話し合いで按分しても、第三者から見たら偏っている場合もあります。
それでは、トラブルに発展してしまうことも考えられますね。
トラブルを避けるためには、誰から見ても偏りのない按分することが大切です。

まとめ

不動産の売却における按分について解説しました。
不動産売却の取引はトラブルなく、スムーズにおこないたいものですよね。
そのためにも、注意点も気をつけつつお互いに納得できる按分をおこなうことを心がけましょう。
私たちリバティーホームは、茨城県土浦市を中心に新築・中古戸建物件を取り揃えております。
不動産売却や建築に関するご相談も承っておりますので、お気軽に当社までお問い合わせください。
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