住宅ローンの審査の流れと審査基準について解説
住宅ローンを組むには、審査にとおらなければなりません。
不動産などの買い物は高額で、返済期間も30年以上など長くなります。
そのため、お金を貸す側もしっかり調査し判断する必要があるからです。
借りる側としてはどのような基準で判断されるのか、融資を受けるためにはどのような点に注意すればよいのかを把握しておいたほうが対策ができるでしょう。
今回は、流れや判断基準、落ちないための対策について解説します。
住宅ローン審査の流れ
住宅ローンは一般的に事前審査があり、そのあと本審査をおこなう、という流れです。
最初の査定は、住宅ローンの借入ができるかどうかの確認です。
購入したい物件があっても、収入によっては住宅ローンを組めない場合があります。
事前審査では、主に契約者の年収や職業などから、滞りなく返済ができるかどうかを確認します。
査定にかかる時間は2~3日程度あるいは1週間かかることもあります。
購入したい物件に対して複数件の申し込みがあった場合、事前審査を受けていたほうが有利になるので、早めに受けておいたほうがよいでしょう。
事前審査が通過できれば売買契約をし、本審査をおこないます。
本審査では勤続年数や勤務形態、健康状態などより詳しい情報を提供します。
住宅ローンの審査基準
住宅ローンの審査に落ちないためには、判断される基準を把握しておくことも必要です。
判断の要は、問題なく返済できるかどうかです。
年収はもちろん、完済時や借入時の年齢、担保評価、健康状態などをチェックします。
金融機関によって詳細は異なりますが、とくに借りられる年齢の上限や完済する年齢に条件がある点に注意しましょう。
60歳で借りられたとしても、完済時の年齢基準が80歳なら、20年で返済しなければなりません。
また、住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険への加入が条件となっているケースが多く、加入できない場合は審査に落ちる可能性があります。
健康状態が悪いと加入できない可能性があるので注意しましょう。
審査に落ちない対策としては、年収に見合った物件を選ぶこと、またクレジットカードや携帯電話料金の滞納などがないようにしておくことです。
返済期間が短くなれば月々の返済額が高くなり、審査にとおりにくくなります。
できれば30代、遅くても40代での物件購入を計画することが必要です。