不動産を一括購入する際のメリットや注意点とは？費用と流れについてもチェック！
不動産の購入を考えているとき、ローンではなく一括購入を検討されている方もいらっしゃると思います。
なかにはどちらにするか迷っている場合もあるのではないでしょうか。
そこで今回は不動産の一括購入に注目し、一括購入のメリットをご紹介するとともに、注意点や費用などについてもお伝えしたいと思います。
不動産を一括購入するメリットとは
まず不動産を一括購入するメリットとしては次の事柄が挙げられます。
住宅ローンの金利負担がない
一括購入であれば当然ですが住宅ローンは組まないので、住宅ローンにかかる金利負担をする必要がありません。
例えば、借入期間が35年、借入金が2,500万円、金利1.0％で借り入れした場合、元利均等払いであれば総額約2,970万円の支払額になるので、住宅ローンは低金利とはいえ、金利負担がないのは大きなメリットといえます。
団体信用生命保険の保険料がいらない
住宅ローンを組む場合、ほとんどの場合で団体信用生命保険（団信保険）への加入が必須となり保険料も支払わなければなりませんが、一括購入であれば加入の必要がないため、保険料の支払いもありません。
住宅ローン審査を省ける
一括購入であれば住宅ローンの申請時に必要な事前審査と本審査を受ける必要がないため、手間の軽減や期間の短縮ができるのもメリットのひとつです。
不動産を一括購入する際の注意点とは
一方で、不動産を一括購入する場合には注意点もあります。
住宅ローン控除が適用されない
住宅ローン控除とは、住宅ローンの残高か住宅の価格のどちらか少ないほうの1％分が、10年間で最大400～500万円所得税から控除されるものです。
一括購入では住宅ローン控除が受けられないので、借入金額や住宅価格によっては、住宅ローンの金利と控除を差し引いた場合と比較してみる必要があります。
手元資金が減る
手元資金が減るのも注意点のひとつといえます。
一括購入をして更に預貯金が手元にある場合は良いですが、そうではない場合は今後の急な出費や生活の変化への備えも必要なため、預貯金を全て住宅購入に充てるのは避けたほうが良いでしょう。
不動産 一括購入の諸費用や流れについて
住宅ローンを組む場合には土地や建物の購入費以外にも事務手数料などのさまざまな諸費用が発生します。
不動産を一括購入する場合も諸費用が発生しますが、住宅ローンを組む場合と比較すると少ないです。
土地を購入後に注文住宅を建築する場合を例とした場合に発生する諸費用を、流れに沿ってまとめると次のようになります。
●仲介手数料（土地契約）
●印紙税（土地契約）
●手付金（土地契約）
●登記費用（住宅建築）
●地鎮祭費用（住宅建築）
●設計料（住宅建築）
なお、住宅ローンを組む場合はこれらに保証料、保険料、融資手数料などが加わります。
まとめ
不動産を一括購入する際のメリットや注意点、費用などについてお伝えしました。
一括購入をする資金がある場合、購入後の余剰資金がどれくらいかを確認し、ゆとりがある場合は一括購入をしてもその後の生活に大きく影響はないでしょう。
一方で一括購入するだけの資金があったとしても、一部を頭金として使用し、金利負担を抑えて住宅ローン控除などを受けるなどの方法をとるのも有効です。
その際は諸費用にかかる金額なども考慮して計算し比較してみるとよいでしょう。
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